ふたたび篠田屋

ふたたび京阪三条、篠田屋に立ち寄った
みると、看板が変わっていた
メニューに解説を加えたものも新たに増えていた
休みのお昼時よりすこし早い時間だったので、
人気ナンバーワンの中華そばを頼み、あっという間に平らげた
何の変哲もない中華そばだが、だいたいラーメン屋のそれはカッコ付け過ぎなのだ
その中華そばは、「こんなもんです」と澄ました顔しながら、
たっぷり胡椒を真ん中にかけて出てくる。
ずずずいずいと啜ると、その食物は私の中へとずるずると押し込まれていった。
満足したが、その満足を総括する間もないくらい
お昼時の腹ぺこのお客が波涛の如く押し寄せてきたのでもう退散するしかなかったのである。
そういえば4人組のお客が小さな机にオシクラマンジュウするかのように顔つき合わせて
瓶ビールの追加注文をしていたのが印象的だった。
食堂で休みの日に瓶ビールとはなんて贅沢な話なんだ。
そういえば実家の近くには学生さん相手にとりあえず大盛りの定食を喰わせる店がたくさんあったが、
意味もなくそういう界隈で愚にもつかないテレビなど見ながら
冷や奴なんかで一杯やってみたいと思うのは更に欲深い計画なのだらふか。