呑んで管まきゃ

どうも胃の具合が悪くて、
一週間ほど憂鬱な時間を過ごした後
お医者さんにかかりなさいとの嫁の説得に折れて
前日夜から飲食を断ち
嫁に以前付き添って行った
多田消化器クリニックへ行った

以前つらかったことで
胃カメラは嫌い
気乗りはしなかったが
セーブしながらあれこれ日々食べるのもこれまた辛いのである

チョー手際良い助手のお姉様の言われるがままに
椅子にかけ二種類の麻酔をかける
驚いた事に、麻酔はいまや飲み薬となっているみたいだ
ふたつめの麻酔は苦いが、
じわじわ効き始める
それと肩に筋肉注射
注射は嫌いだけど、これも痛みは一瞬

処置室で横になる
いよいよだ、いやな感じ
緊張して硬くなる
「体の力を抜いてください」と声がかかる

スコープは、以前のそれより
随分細くなっていた
喉を通るとき、ちょっと辛いが、
あとは思ったより楽だった
先生も手際がいい
管が、さきへさきへと進む

ほどなく、検査終了
胃の内側は綺麗ですよ
ただ、ちょっと胃酸が多いようです、と言われた
麻酔はどれくらい効きますかと効くと
40分くらいしたら、霧が晴れるように解けます
という返事で、まさにそのとおりに
暫くしたあと、気にならなくなっていた

バリウムのように、あとの腹痛がないから
却っていいのかも知れない

後から分かった事だけど、
ここの先生は、内視鏡の名医らしくて、
なかでも、経鼻挿入と呼ばれる方法を開発普及させた人
「鼻から??辛そう??」
と思われるでしょうけど、
長時間の挿入を必要とする場合には、
患者さんの負担が一番少ないんですって

その鼻に通せるスコープも
オリンパス光学と共同開発したそうです
僕の検査に使っていたのも、オリンパス製でした
オリンパスって、デジカメばっかりじゃないのよね。
配管の中や、電子機器の内部などを調査する
工業用内視鏡も、開発している様子

そんなふうにして、ちょっと感心して帰って参りました。
そうそう、会社の珈琲、
タダだからといってがぶ飲みするのは
もうやめましたけどね。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください