下津井電鉄

琴海にて

おじいちゃんやおばあちゃんに「軽便鉄道」って知ってると尋ねたらたいそう懐かしがるかも知れない。2本のレールの幅は日本ではたいてい広軌(新幹線や私鉄に多い)か狭軌(JRの在来線など)と決まっているが、軽便鉄道というのは早い話が新幹線の半分くらいの幅しかない。戦前には建設費が安く済むので地方鉄道に多く取り入れられたが、自然淘汰され、現在では数えるほどしか残っていない。僕が下津井を訪れたときもたいそう珍しい存在になっていた。レール幅が760cm(くらいだったと思う)だから写真のようにお客さん同士の膝がくっついてしまう。

下津井は、岡山から電車、バスをのりついで約3時間くらいで、瀬戸内海を見おろす山をこっそり縫うように走っていた。新造車両を投入し、駅舎も一部改築、観光鉄道に脱皮を試みたが、努力空しくその命もはかなく消え、いまでは地元も瀬戸大橋へのアクセスポイントとして景色も幾分か変化していると思う。

撮影:1983.3.9

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