Diary200401

2004/1/11
結局メーラーを購入しました。Microsoftのアントラージュです。
いままでOutlookが無料配付だけあって「わざわざ買うのかぁ~」と嘆いていますが、やはり他のメーラーでは機能的に満足出来ません。やっぱりようできてるわな。

きょうは住基ネットの事について書いてみます。

まず、こいつが安全か否か、ですが、「住基ネット」そのものはクローズドのネットワークなのできわめて安全な「はず」です。多分銀行のオンラインと同じ仕組みを用いている筈です。銀行オンラインとてトラブルはありますが、みんな安心してお金を預けているのは、きっとトラブルがあっても銀行がちゃんとケアしてくれると分かっているからでしょう。
銀行のオンラインは厳格に運用していますし、ちょっとの変更の手続きについても仰々しい書類に届け出の判子をついて持ってゆきます。しかも手続きに一か月以上待たされる事もあるくらいです。(業務怠慢かも知れませんが)

住基ネットの問題は、その出口となる場所に接続されているお役所のネットワークの内部のセキュリティの問題なのです。無菌状態の部屋から外気に触れるようなものです。
絶対安心かというと私は答えを持っていません。
お役所の内部にはもちろん外部との電子メールをやりとりする場所です。
同時に住基ネットへの入り口も兼ね備えているのですから道は繋がっている事です。

ただ、ちょっと待てよ、と思うのです。民間の企業が取得した個人情報、これも同等に問題にされないとナンセンスではないかとかなり思うのです。「住基ネット」ばかりが脅威に思われるイメージを持ってしまいますが、セキュリティポリシーも明らかにされていない、民間に託された私たちの情報。購買している新聞、最終学歴、取引銀行、年収、よく見るテレビ番組、職業。はっきりいって「住基ネット」よりも具体的なものが既に「流通」しているはずです。「住基ネット」ばかりをマスコミの論調に踊らされて敵視ばかりするのはいかがなものかと思います。

なぜ「住基ネット」のようなものが必要になったか、行政サービスを享受しようとする私たちが自身の問題として見つめてゆかなければなりません。行政の電子化は、企業や個人が電子化を果たした現在、避けては通れないものです、交通事故は怖いものですが、私たちは今日もハンドルを握ります。そのために自分のための安全運転の技術を身に付けるのです。お陰で遠いところに居る友達に贈り物をしたりできるし、足の悪い人を映画館に運ぶ事も出来ます。心ない運転をした人はおまわりさんが切符を切ってくれる事でしょう。如何でしょうか。

2004/1/14

クリスマスイブの日、米国でBSE感染牛が確認された。
これを受けて日本政府は米国産牛肉の検疫証明の発給を中止する措置を取った。
これは、同時に国内に米国牛の輸入が出来なくなった事を意味する。

まっさきに気にかかったのは吉野家の牛丼である。
まさか、と思ったがやはり牛丼の提供中止に追い込まれてしまった。
「代替丼」でやむなく展開するが、いずれも割高である。
もちろん「代替丼」も興味半分食べてみたい気がするのだが、
他の松屋、なか卯はより広いソースでメニューを展開してきたのに対し
牛丼から一歩も出ず、引かず、徹底した品質管理で牛丼ファンを魅了してきた
この災禍は吉野家ディーアンドシーにとって哀れである。
もちろん牛肉は米国でなくても手に入るのであるが、
「専門店」として今までと品質を違える品物は出せはしない。
「まったく別物」になってしまうそうだ。

この措置はもちろん吉野家(と他の業者)にとって相応の言い分があるはずだ。
BSEはもはやどこの国でも確認されてもおかしくない。
どこの国が、という事でなく、どの牛が品質管理や検査を経て提供されるのか
これを見極めるべき、と思われる。
過日のNHKの報道番組で吉野家の安部社長が亀井農相に噛み付いたそうである。

政府は未だ「全頭検査」が輸入再開の条件として必要と譲らないのだが、
消費者はそんなことより国産であれ、オージービーフであれ、安全で確実であればよい。

私たちが何気なく過ごしている日常のユニットは、
少しのハプニングで大きく歯車が狂ってしまうものなのだろう。
ふたつの政府のはざまでさまよえる牛のバラ肉の魂は
今頃一体何処を彷徨えるのであろうか。

2004/1/20

月曜の朝、ひとつ早い電車に乗ろうと駆け出したところ、
足下がスリップして前のめりに転倒してしまいました。
コンクリートの地面に顔から叩き付けられてしまったのです。
一瞬の出来事だったが、代償は大きかったようで
顔を4針縫った上に、まぶたが充血して腫れ出しました。
仕事はなんとか出かけていましたが、やはり自分の家に帰ると
なんにも捗りませんでした。

この事件の前の日は、祖母の四十九日。
退屈にさえ思える日蓮のお経をそれでも気張って唱和していたのですが、
お経が終わった後でご住職はつぎのような話をしてくださいました。

「これでおばあちゃんは無事天国へ行かれる事と存じます。
みなさんは地獄と言うと痩せこけた人が日あぶりにされていたり、
河原で石を積んでいるのを想像されるかもしれません。
でも本当の地獄をみてみると、それはごちそうが一杯並べてあるのです
その前で痩せこけた人たちが、ごちそうにありつけずにもがき苦しんでします
それは2mもある長いお箸を持たされているからなのです。
天国はというと、同じようにごちそうが並んでいる前で
人々はほがらかに充実した顔をして過ごしています。
その2mの箸を使って他の誰かにごちそうを食べさせているのです
天国と地獄はそのようにみなさんの心の中にあるのです」

たったそれだけの話なのですが、
小さな子供にも話せる
なんて分かりやすい例えでしょう。
僕はこれをきいたとき、
この言葉をお守りにしてゆけばいいや、と思いました。

腫れはまだまだ酷いのですが、塞がっていた片目が少しだけ開き両眼に戻りました。
たったそれだけで少しうれしい気持ちになりました。
そのうれしさって一体何でしょう。

苦難や災禍は誰の身にも降り掛かる事です。
でも万事オーライでばかり過ごして来た人には、
弱者のほんとうの立場をかえりみる事は出来ないでしょう。
きっとこれまでつらい事がいくつかあって良かったのでしょう。
そうでなければ思い上がったつまらない自分が育っていたかもしれません。

たとえば会社の中には色々な考えと
価値観を持った人がいるでしょう。
不平も、わがままも言うし。
しゃくに障る事や 傷つける事を口にするかもしれません。
せっかく心をこめて用意したものを台無しにするかもしれません。

でも、2mの箸を上手にお互いの為に使える事が大事なのでしょう。
そういった事は酷く苦手に思う事かもしれません。
でもその楽しげな気持ちをみなが持ちあうためには
誰かが率先して雰囲気を伝えるのが早道と思われます。

ご住職の言われるように相反するふたつのものは
私たちの心に居るはずなのです。
誰にだって2mのお箸はひとつずつあるし、
素朴に思いのまま操れる事だと思うのです。
これが今の自分の伝えたいものそのものです。

2004/1/24

お昼ご飯が面倒になってまたもやラーメンを食べに行く事にした。
171号線にある「来来亭」はチェーン店であるが
ちょっと前から気になっていた

自転車に跨がり走りはじめると
冷たくキリリとした風が道の向こうからやってきた。
天気のよい冬の午後だ。

カウンターを含め20席ほどは既に満員
若い店員さんがハイテンションで快活に動き回っている
常連さんでいっぱいの人気のお店。
ひろく支持され流行っている店と、そうでない店と
こうも違うものなのか、愕然とする。

注文した「こってりラーメン」はなるほど、
若い店員さんたちの情熱のこもった品物であって
同時に甘過ぎず、辛過ぎず、食べごたえがあり、嫌みがなく
僕の好きな系統のラーメンだったので
おつゆも含めすぐに平らげてしまった。
「また食べたいなぁ」と思うか、思わないか
月とスッポンの違いである。

かえりその足で、すこし遠回りをして帰った。
神足のほうになにやら巨大なビルが出来ている。
てっぺんには巨大なクレーンが据えられ
工事に余念がない感じ
周囲に大きな構築物がないので
近未来都市のようだと思っていたら、なるほど
村田製作所の新しい本社ビルが
長岡京の駅前に出来るようである。

近所の地理と距離感はこんな感じだったのだなと
その周りを迂回するような感じで走って帰った
ひさしぶりに外の空気も腹一杯いただいて
気持ちの良い車輪の散歩だった。

2004/1/26
高知に居る浜田裕介から「結露」というタイトルの自主制作盤が届いた。
全9曲。
京都に居る時にインディーズで制作されたCDが3枚、LPが一枚。
そのうちCDの2枚でギターを弾かせてもらっている。

この「結露」は全編彼の多重録音で製作されている。
実際ゲストを呼ぶ予算もなければ、人材もなし。
自らガットギターを弾き、ハーモニーをつけ、ハモニカを被せる。
でも聞いてみれば「これはこれでええやん」となると思う。
見事な自己完結型、なのだ。

感想を綴った手紙に
「あなたは今後【ナルシス極道】を名乗りなさい」
と失礼極まりない事を書いたのだが、
殺さない殺し文句、とでも言おうか、
リリカルな言の葉が今までにも増して満載なのだ。

庶民的な味や店を好む人で、今回も「ファミレス」が歌詞の中に出てくる。
ひとつ間違えれば「吉野家」となるかも知れない。
主人公も平々凡々とした男女かも知れない。
彼の場合その「ありもの」づくしの日常の素材で
フライパンひとつの調理がとても巧みなようなのである。


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