吉川みきさんが逝ってしまった。
いつかはと覚悟はしていたのだが。
musician’s musicianという響きがしっくりくるような、
音楽的にギュッと詰まった人だったと振り返っている。
B#の活動のそのあとに「IN MY LIFE」というミニアルバムがある。4曲で終わってしまう内容はいつも「もう終わっちゃうの?」と感じる。この先があったらな。このタイトルチューンがヨメのお気に入りで、しつこく、しつこく家の中ではいまだに流れている。
この「もう終わっちゃうの」が遂にやってきてしまった。
14年前に書いた曲で僕は彼女のことを取り上げている。
そうか、それだけ長いあいだ病と闘ってきたのだな、、と。
おやすみなさい。
合掌。
希望
ちいさく 見える肩が 庇うように映す
四角い窓の外は 抜けるような空に
言葉さえ 掛けられない
まぶしさに瞳伏せていた
あなたが夢に見る
自由な一日を
僕はまた気ままに捨ててる だろう?
分かち切れない痛みの向こうで
タバコの火を探し続ける
あなたは 花瓶の中に 花を挿して笑う
新しい 息吹の中に 自分の居場所 探す
ありふれた 励ましさえ
独りでに宙を舞っていた
あなたが愛を込め
届けた調べに
僕はまだお返しも出来ずに 居るよ
分かち切れない痛みの向こうで
タバコの火を探し続ける
あなたが綺麗に
慈しむ日々を
一足遅れで追いかける僕は
希望のしるしが もたらされるように
高い空を仰ぎ続ける