僕はどこへも動かない
窮屈なバスで退屈な世界の旅
それでもこいつは裕福だ
ゴミ箱のように勝ち誇る河口の街
君が若いなら喧嘩をうりたまへ
自己主張しなければ勝ち残れない
かき消されてしまう街
あたたかいお茶をつかのま注ぎ
卑しい老婆が時の裂け目から君を見下ろしている
99.12.1
はい、おみやげ
上海雑伎団のステージで。これからショーが始まる。
次々と技を披露して会場を湧かせる
上海 和平飯店(PEACE HOTEL)建物自体が巨大なアンティークだ
もしあなたがたが紳士淑女なら足音も静かに軽やかに進もう
ガラス越しに見た街は意外に穏やかだった
歌にも残された蘇州の街である
なんとなく鄙びた雰囲気がまた絵になる
「これはなーに」と尋ねると美味いから買えとばかりに頬張る
やはりここは住んでみるとよかろう
8元(1元=13円)で買ったのりピーの卓上カレンダー なかなかエエ女だ
ひたすら考え事ばかりしている僕を海の向こうへ連れだした。それでも僕は考え事をやめなかった。いくつかの美しい風景と、素っ気ない人たちと、酷く荒れた、それでも雰囲気はだれにも負けない街の景色が、僕の中に落ちてきた。たばこは吸ったことがないけれど・・まるでそういうでもするように、僕は口のなかにあるものを一気に吹き出したのだった。