どんぐりの実

4月1日の発表会のため、
曲を書いた
「どんぐりの実」という曲
歌詞が書き上がる迄少々時間がかかったが
タイトルだけは決めていた
前途の「みどり」がそうであったように
自然に目に映るであろうものを淡々と書こうと思った

平凡な、単純なうただが
「緑の森も、はじまりはひとつぶの実」と行き着いた
誰かが、そういっていたような。
緑は、森羅万象、ひとつぶの実は、ひとりという存在、
私は表現するおおくの言葉をもたないが、
拙くてもいいから、と、その一行に閉じ込めたつもり。

やさしいということは、相手に悟られぬように
じゃんけんで後だしで負けられる事みたいだ、
と最近、思ってみたりする。

この世の中のあらゆる偏りに向けて
思いを巡らせた結果、
「僕としては」
このような形になりました。

どんぐりの実

大きな木々も 始まりはひとつぶの実
命の重み 掌にとる

小さな僕らは 一つずつこぼれ落ちた
枯れ葉の下で 瞳を閉じる

かみしめながら 時の糸 手繰れば
きこえてくるよ 駆け抜ける 風の音

荒れた野原に ぬくもりは今はなくて
春の兆しを 探し続ける

空のかなたに 突き刺さる光が
雲を散らして 輝きを連れてくる

大きな木々も 始まりはひとつぶの実
白い月の輪 夜空にかかる

みどりの森も 始まりはひとつぶの実
命の重み 掌にとる


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