"Tumbling Rice"-俵転がせ-

“Tumbling Dice”は
The Rolling Stones
の曲である
その曲で話題になっているのはサイノメであるが
ここでは、コメを話題にしたいのである。
四十路も半ばにして
しかも金曜日は大事な仕事も休んで僕は、農業実習、
というか、嫁の実家のお手伝いというか

たんぼには、みどりのいいにおいがある
ほんの数ヶ月前の 田植えから、
宇宙戦艦ヤマトのようにワープして、
間には、アステロイド・ベルトも、 ドメル艦隊も省略して、
この日は、稲刈り。
桐壺と、雲隠だけ読んで、源氏、みたいな。
なので、申し訳ないのだが

キンチョーしながら
はじめての☆稲刈り機も運転させていただいちゃいましたぁ
(いや、そんな、僕なんて分相応にない、
とか丁寧に遠慮しているのに)
もう、リンダ困っちゃうくらいの
ものすごい爆音です
カミナリ族もメじゃないです。
だいいち、コミュニケーションでけへん。
読唇術も無理ですんで。
もう、しょうがないんで、
とりあえず稲がなくなるまで
ただただ、田んぼをくるくる、くるくる。

初めてわかった。
稲刈り機って、ブレーキがないの。
ブレーキがないのって、どうよ。
傾斜地ならば、動き出したら、なすすべがないわ。
ギアを逆方向に入れればなんとかなるのかも知れないけど
あ、傾斜している田んぼなぞないんか。

刈り取った稲は、乾燥機にかけ、
脱穀をやってくれる
無愛想な、
業者があって、
(同行した嫁の弟氏によると
「あれは最大限愛想がいい状態なんですよ」とのこと)
そこへ米袋をつけて持ち込むと、出来上がりを入れて返してくれる仕組み。
休日は持ち込みが多く混み合うのだけど
無事、平日に作業出来たので、
さっさと返してくれたので
私たちも早く新米を味わう事が出来たってわけなのさ。

平常の流通だと、
収穫後、2.3日で口にするなんて、
なかなかないんでしょうね
ついこの間まで田んぼに居たコメ
みてよ、この輝き。

以前の部門に居たとき、
実家を農家に持つ部内の女性が
「お米をスーパーで購入する感覚は私にはないんです」
と言っていたのが印象的だったが
なんとなく、理解出来る

当時一人暮らしの自分にとって
おコメは貴重品
数千円払っても、手に出来るお米って
本当に一握り

一度、始末しようと思って、試しに安物を買ってきたとき、
においが酷くて
「まずいコメってこういうもんなんや」
と思い知った
それを消費するまでの辛さといったら。

それが、いまじゃ。
いやー、ありがたいこってす。

素人考えでホント申し訳ないんですが、
日本人のコメ離れを案ずるなら、
やっぱり「お求めやすい環境」が必要不可欠では、と思うのですが
イケナイコトカイ?(岡村靖幸?)

良質のコメが生産される環境があって、
それが現実的に手に出来る環境がなければ、
思うように誰しもコメは食べないでしょう

そんなわけで、コメ離れは続く
生産制限も、続く
のではないかしら
やっぱり、シロウトには分からんけどね

賢明な、お役人様
どうぞ宜しくお願い申し上げます。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください